先日、奥能登 珠洲へ本藁床を仕入に行ってきました。
藁のみで作られた本藁床は畳の床材としては、最高級品で希少な品となっています。
畳に使う藁は、手刈りで稲刈りした丈の長いものが必要です。
機械刈りの藁は短く裁断されるため、丈の長い稲藁の確保が近年、困難になっています。そして、稲藁を圧縮整形し製畳する機械についてもメーカーが生産をやめており、現存の機械を補修しながら使っています。いつまで製造できるか分からない本藁床ですが、絶対に無くしてはならない本物の畳です。
私は稲藁の素朴で心落ち着く香りが好きです。稲藁の香りとい草の香りが合わさって本物の畳の香りが生まれます。弾力や吸湿力も建材床(化学床)では再現できない自然の恵みです。
本藁床を積んだ車内は稲藁の香りで満たされて、幸せな帰路でした。^ ^