畳の新調・畳の表替・琉球畳 岡峰畳店 HOME > 三代目日記 三代目日記 |
2022.3.23~2022.4.7の期間、
フリーダイヤル番号が繋がらない問題が発生していました。
電話回線を光回線に変える工事を行なった際に、
問題が発生しておりましたが、本日復旧いたしました。
何度もお電話をくださいましたお客様に重ねてお詫び申し上げます。
大変申し訳ございません。
射水神社様からのご依頼で、
高岡市護国神社の内部に祀られている
神様の依代(よりしろ)※1となる礼盤及び、拝敷きを
製作させていただきました。
現在のものはどちらも七十数年前に製作されたもので、
経年による傷みが目立ってきていました。
七十年以上前の職人さんの緻密な仕事に思いを馳せ、
色鮮やかな繧繝縁※2の美しさは当時のままに、
できる限り同一に再現を行い、製作致しました。
この先、何十年と神様の依代となる礼盤、拝敷きを製作させていただき、
大変、有り難い経験をさせていただきました。
ありがとうございました。
※1「よりしろ」とは「目印」のようなもので、神様に「そこに居ていただく」ための座席のようなもの。
※2 「繧繝縁(うんげんべり)」とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で
天皇・上皇・皇后などが用いるものとされ、畳縁の中で位が一番位が高いものです。
同じ色を濃から淡へ、淡から濃へと層をなすように 繰り返す彩色法で、
中国西域から伝わり、奈良・平安時代の仏画、寺院の装飾や染織などに用いられました。
繧繝による彩色の間に花・鳥・菱などを配置した錦を繧繝錦と呼び、
その錦を使った縁を繧繝縁と呼びます。
橋口さん謹製 最上級品ひのさらさ
たたみ職人が自然と早起きして、畳を作りたくなる。
橋口さんの ひのさらさ はそんな魔力を持った畳表(たたみおもて)です。
作業所いっぱいに広がる、清々しい香りは格別です。
毎日、い草の香りに接している私たちも
思わず、”うっとり” してしまう癒しの力を秘めています。
14歳の挑戦で、課題を出しました。
中学校で利用してもらえる作品(用途は自由)を協力して作る。
というものです。
どんなものを考えるか、楽しみにしていたところ、
予想もしないものを作りたいと言い出しました。
「畳でサッカーボールのようなものを作りたい。」
えっ!?サッカーボール!?
‥これは、衝撃!!
その後、
悩んだ末、色々と形を思案した結果、
行き着いたのは、
正十二面体!
正五角形を12枚組み合わせた多面体。
凄い、思いもよらない発想!
畳で作るからには、『アート作品』だけど、機能性も備えた
『畳座布団』として使える(脱着式の)ものを作ることに。
しかし、正五角形を12枚作るのは、かなり、大変です。
畳床を切り出す、畳表を切り出す、畳縁を付ける。
どの工程も、五角形ということで作業は容易ではありません。
ここで、4人のチームワークが光りました。
それぞれの得意な作業に分担し、
一枚一枚を着実に仕上げていきます。
疲れも、ピークを迎えていましたが、声を掛け合いながら、
最後の一枚まで笑顔を絶やさずに製作。組み立てへ。
組み立て始めると、思ったより大きいものになることが判明。
中に人が入れるくらいの大作に。
完成の瞬間が近づきます。
上、下のパーツを完成させ、2つのパーツをピタリと合わせると、
〝 畳の正十二面体が完成!!〟
ここに、史上初、世界初の作品が誕生しました。
みんなの歓声と拍手の中、感動‥。
今回、14歳の挑戦を通して、
素晴らしい体験を「私が」させてもらいました。
最後まで、挑戦してくれた4名のみんな、ありがとう。